†連†

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  そして、 父、聖主の 策略の上に立つロアは、 どこか酷く愉しげに嗤い、 「何も謀っては居ませんよ?」 「「次期ッ!!」」 ディフェルとレティスの 感情を刺激する。 そんなロアの態度を 「ロア。目上の者で遊ぶな。」 重く伸し掛かる呆れ声で 諫める聖主。 「“遊んでは”いません。“楽しんでいる”だけです。」 心の奥底から本当に 状況を愉しむ美しい笑顔で、 「“セフィロトの苗木”のお話を致します。」 緩やかな口調に成ると、 「元老院長四位、ユセル殿の“二の舞”と成る、お覚悟を…?」 「「「ッ!!」」」 ゾッ―とするほど酷薄に クスクスと嗤い、そう告げた。  
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