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父、聖主を背後に、
室内に居る
ディフェル達の退路を
クロアで塞ぎ、
警戒を含む警告を告げたロア
冷たい微笑と冷淡な眼差しで
ゆっくりと
“苗木”について語りだす。
「まず、“聖界と魔界を支配する苗木”と云う物は存在しません。」
それはロアが
始めから否定し続けてきた物。
「“噂”として流れていたものは正しく“事実無根”です。」
“噂”の内容を含め
再度、否定し
「そうですよね?父上?」
自らの背後、
父、聖主に
発言の是非を確認する。
「確かに“聖界と魔界を支配する苗木”と云う物は存在しない。」
重く地に堕ち、
染み拡がるような声で
ロアの発言の是非を認める聖主。
それを受けロアは口元だけで
小さく微笑み、
「正し“セフィロトの苗木”と云う物は存在します。」
静かに落ち着いた口調で
“セフィロトの苗木”
と、云う存在を認める。
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