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「セフィロトとはご存知の通り“生命の樹”の事。」
†生命の樹†
それは生命を司る樹。
万物の理とも言える
“命”を支配し、
様々な造形として
命あるモノを造り産み出す物。
「“セフィロトの苗木”とは、その生命の樹と似た性質を持つ物の名称。」
「生命の樹と似た性質…?」
同じ物ではなく
似た性質のモノと言う表現に
ディフェルが思わず口を挟む。
それに対しロアは
「えぇ、つまり…。」
一度、言葉を切ると、
「命ある物、形ある物…存在としてあるモノ全てに干渉し、破壊と再生…再構築を繰返す力を宿す物。」
丁寧な口調で
“セフィロトの苗木”
と、云う物の性質を語り、
「簡単に言えば、一つの世界を滅ぼす事も造り替える事も新たに産み出す事も出来る…正に万能の道具です。」
「「「ッ!!」」」
さらりと無関心に
とんでもない内容を
告げてみせた。
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