†連†

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  ――“一つの世界を”    “滅ぼす事も”   “造り替える事も” “産み出す事も出来るモノ” それは正しく、本当に万能の物。 一つの世界を 滅ぼすだけではなく、 造り替える事も 産み出す事も可能と言う ロアの説明に、ディフェルは、 「何故、そんな物がこの聖界にある?」 誰もが最初に考える 重要な事を口にする。 しかし、 その問いに対する ロアの答えは 「さぁ?」 たった、一言。 「次期ッ!!」 そこにある為の目的と言う、 重要な事柄を 無関心に受け流すロアの態度に ディフェルの怒りに近い 叱責が飛ぶ。 すると、ロアは 「父上?」 背後に立つ、 父、聖主へと声を掛けた。 聖主は、ロアに代わり、 「“必要がある故にある。”」 それ以上の追求を善しとしない 重く堅い畏怖の宿る声で答える。 “聖主の言葉” それに逆らう事など許されず、 ディフェルは一瞬の沈黙の後、 「では…お前が持っていると言うのは?」 “次期聖主様はセフィロトの苗木を御持ち” 四位が遺した言葉の確認をする。  
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