†連†

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  「いくら“魔王”から身を護る為とは言え過ぎた物だろうがッ!!」 ディフェルの鋭い指摘。 それに対して 「ですから、知る者を制限しているのでは?」 返すロアの一言。 その言葉で、 「クロアが四位殿を斬処したのは口止めの為かッ!!」 四位ことユセルの屋敷での クロアが取った行動の訳を ディフェル達は理解する。 ユセルは何処かで “セフィロトの苗木”と云う 存在を知り、真偽を確かめ、 場合によってはこの聖界の為に 手に入れようとしていた。 しかし、 ロアが その事を決して 明かそうとはしなかった為に、 他の者…、 あの場合はディフェルに伝え 存在を明かそうとし 結果として、 クロアの手により斬処された。 だが、 クロアの目的は果たされず、 結局はディフェル達に 知られる事となった “セフィロトの苗木”と云う、 存在。 その事実に ディフェル達が気付いた瞬間、 ザワリ―― と、ゾッとするような殺気が 室内に生まれ満ちた。  
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