346人が本棚に入れています
本棚に追加
「従兄としての情けで多目にみてやる。」
“情け”と敢えて宣言する
ディフェル。
そして、そのまま、
「“聖主様”に“上訴”申し上げる。」
重々しく、
ロアの背後に立つ聖主へ向かい、
ディフェルが告げる言葉。
「我“中央組織筆頭、熾天使長”―ディフェル・A・カイン―“神族長”聖主様に“次期聖主様”の日々の安全を中央組織にて“確認”する御許可を賜りたく願い申し上げる。」
あくまでも、
ただ、
毎日の安全を確認するだけだと
ロアではなく、
聖主に訴えるディフェル。
聖主は、
「安全の確認ならば善しとす。」
神族長としてディフェルの
訴えを許し、
息子、ロアに向け、
「“次期聖主”―ロア・S・セイン―、汝に“中央組織、熾天使長”の元へ日に一度、必ず赴く事を義務付ける。」
そう、
監視される為の“命”を
重く下した。
最初のコメントを投稿しよう!