†連†

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  更に話し合いの場を “血の穢れ”に弱いロアの 居室にする事で 簡単には 行動を起こせないようにし、 更にクロアを離れた 扉前に立たせる事で聖主を 自分の後ろに立たせ、 動きそのものを制限していた。 あの場に居た全員が 途中からでも、 その事を気付きながら 気付いていない振りを続けた 話し合い。 まさに全て“茶番” しかし、 敢えてそれを しなくては成らない理由が ディフェル達にも、 ロア自身にあり…。 ディフェル達は 勿論、“苗木”の事を知る為。 ロアは“口外を禁じる誓約”を 聖主にさせる事で ディフェル達を護る為……。 …と、 「レティス。」 ディフェルは深く考えながら ロアの幼い頃からの“師” として、レティスの事を呼ぶ。 「何だ?」 「次期は何故、“四位殿に苗木を教えた者を隠した?”」 あの話し合いの中でロアが 決して触れさせまいとしていた 内容。 四位、ユセルに “セフィロトの苗木”の事を 教えた者の正体。  
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