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「ん・・・」
カーテンを貫いて差し込む光に、瞼を刺激されて目を覚ます。
視線を天井から、枕元に置いてあるケータイに移すと、時刻は6時を指していた。
6時半にセットしていた目覚ましが無駄になった。
あと30分、二度寝する気にもなれないので起床しようと上体を起こす。
「ったく、こんな時間に起きて、どうすんだ俺。
早起きは三文の得だとか言うが、一体何の得だっていうんだよ」
単に時間を持て余すだけではないのか。
ポジティブに捉えれば時間に余裕を持って学校の支度を出来るという事だが、だからといって余裕が出来た時間で何をするかといえば何もない。
とりあえずケータイで手頃なソーシャルゲームでもやってレベル上げでもしていようかと、ケータイを弄り始めたーーその時だった。
「おっはよー!
ほら、いつまで寝てん・・・って、あれ?」
ドアを思いっきり開けて飛び出してきたのは、彼の幼馴染の女性である加恋だ。
ちなみに、此処は少年の部屋で、少年の家だ。
つまり、不法侵入となる。
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