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その日から3日…
ネックレスの力は本当だった。
あれからみるみるやせて、きれいな脚になった。
よかった。
これでいじめられないかもしれない。
でも―――問題はあった。
「ねぇ、杏里2日学校来てないじゃん?
あれって風邪じゃなくて、なんか脚がすっごく太くなって見せれないだけらしいよ」
ドキリ。
心臓がはねた。
「でも杏里のことだから1センチくらい太くなっただけでしょ?」
「ううん、6センチは太ったって杏里が言ってた。いい気味じゃん」
いつも杏里と一緒で仲がいいと思ってたさやかが、みんなにそう言いふらしていた。
私がやせたかわりに、杏里が太った……
それってもしかして、このネックレスのせい……?
――そうか!
誰かのいいところと自分の悪いところをとりかえっこできる力があるんだ…!
杏里には悪いけど、なんだかすっごくいい気分だった。
それからいじめっ子リーダーの杏里が不登校になって、一気にいじめは止んだ。友達の3人も戻ってきてくれた。
あっという間に元通りになれるなんて、このネックレスすごいじゃん!
もうちょっとだけ、
使ってもいいよね…?
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