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授業の終わりを示すチャイムが鳴った。
「起立、礼――」
みんな割と適当に頭を下げて休憩に入る、いつも通りの光景。
でもひとつだけ、いつも通りじゃないことがあった。
「真里ー、ちょっと来い」
先生に呼び出されたのは、万年成績1位の真里だった。
元気なさそうに俯いて、涙をこらえているように見えた。
「ねえ、真里どうしたのかな?」
―――そうは言ったが、本当は私は理由を知っている。
ネックレスの力を使ったのだ。
今度の願いは、『真里と成績を交換したい』。
「なんか成績いっつも1位なのにいきなり20位くらいになったらしいじゃん?
だから先生心配してるんじゃない?」
……
………
…………
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