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ある日、私は自分の変わり果てた姿に満足して敬介君についに告白することにした。
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ、ドキ。
こればっかりはネックレスにも止められないだろうってほど緊張する。
敬介君はもう校庭裏に呼び出しておいた。
きっと来てくれるし、絶対にOKしてくれるはず。
だって、こんなにも私は変わったんだから。
(勇気出さなきゃ…!)
「わ、悪い!遅くなった!」
(わっ敬介君だ!)
心の準備はできていたけど、いざとなるとやっぱり緊張する。
「えっぜ、全然いいよ!」
ハアハアと息をきらしているところを見ると、急いで走ってきたのだろう。
それだけのことが嬉しくて、胸が高鳴った。
そして、言うべきことを言わなきゃ。
「あの、私…ずっと敬介君のこと見てました」
「え………オレも」
や、やっぱり見てくれてたんだ!
ぎゅ、と右手の拳を握る。
「だいぶ変わったよね、白崎さん」
「う、うん……それでね、
私…敬介君のことが好きです!
…つき合って下さい!」
敬介君の目が見開かれた。
どうか、叶ってください…!!
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