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「ねーねーじゃあさ、脚細くしてあげよ」
さやかがハサミを取り出すと、数人がぎょっとする。
「ち、ちょっとやりすぎじゃ…」
「いーじゃん杏里とウチがいじめんの、いつものことでしょ」
言い放って、さやかがゆっくりと近づいてきた。
(や、やだ…!)
1歩、また1歩。
そして脚に―――
「…っや!やめてっっ!!」
ガラッと先生が入ってきたのは、私が叫ぶと同時だった。
体がふるえて、動かない…
「おはよーう!
ん?お前ら早く席つけー」
「はーい」
さやかは何もなかったフリをして、席についた。
「じゃあ出席をとるぞー。相川ー」
「はい」
「宇野ー」
「はーい」
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