アニメ「school days」の考察

初めに 始まりは日常から

　さてこの西園寺世界、奥手な二人を見事に引き合わせて、恋人同士にしてしまいます。ですが、ちょっと離れてこれまでのストーリーを見ると、
「世界ってホント行動的だよなぁ」
という感想を持つ人が多いと思うんです。そう、有り余るくらいに。これについて、誠が素朴な疑問を屋上で世界にぶつけます。
「なあ、なんでここまでしてくれるんだ。いくら携帯見たとは言っても普通ここまでしないって」
ところが、ここでは世界はうまく話をすり替えて答えをはぐらかすんですね。そう、この疑問がとても重要なんです。どうやら、世界は視聴者の方々からかなり嫌われているようですが、その主だった理由としては、

①誠と言葉をくっつけておきながら、後に誠の気持ちが自分に向いたとみるや、言葉の存在を知りながら、恋人になろうとした。（なった）
②親友である刹那に依存したきりで、刹那の本心に気付いていたはずなのに、結局その思いも自らが乗っ取る形になってしまった。
③誠との子を身ごもったという事を露呈し、関係を泥沼化させた。（想像妊娠の疑惑）

　この他にもこの作品の大元にはＰＣゲームがあるようで、そちらの方でもいろいろと問題があるようなのですが、そちらのストーリーはあくまでもアニメとは全く別のものとして考え、あくまでアニメの作品のみを考えたいと思います。