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それから15分後。
やっと立ち直った白桜は、二人に遅刻した事を嫌々ながらも謝り、お花見を始めた。
「あぁ~、桜を見ながらのお団子は美味しいなぁ~。格別だよ」
あっという間に自分の分の団子を食べ終え、白桜は隣の哀の団子に手を伸ばす。
「おい、ハク!!俺の団子喰ってんじゃねぇ!」
気付いた哀が白桜に怒鳴るが、既に遅い。
団子はもう白桜の口に飛び込むところだったのだ。
「良いじゃん、別に……ッ!?」
いざ団子を食べようとしたが、まるで金縛りにあったかの様に体が動かない。
誰かに縛られているような感覚に陥る。
「何をしているんですか、哀君っ。人前で力を使っちゃダメですよだって…」
金縛りの正体は哀。
そう、哀は念力の力を使って、白桜の体を動かないように縛っていたのだ。
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