タイムスリップ!?

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タイムスリップ!?

桜が咲き誇り、花見の名所と巷で人気なスポットを、何食わぬ顔で走り抜ける一人の少女。 少女は迷う事なく一番奥にある樹齢百年を越えるであろう大樹の前に辿り着く。 全力で走って来たのか、少女は膝に手を付き、苦しそうに肩で息をする。 大樹の陰から、一人の少年が姿をみせた。 「……やっと来たよ。遅ぇぞ、白」 「あーー……、ごめんね~、哀。」 桜の木の下にいた少年は桜雷 哀。そして少女は灰原 白桜。 「謝る気無いだろ、絶対。一体、何分オマエを待ったと思ってんだ?」 「煩いなぁ、禿げるよ?」 トントンと自分の後頭部を差し、舌を出す。 「何だと?喧嘩売ってんのか、オイ?」 それが癪に触ったのか、哀は一歩前に出た。 会って早々口喧嘩を始める二人。 少なからず、周りの花見客の注目を集めていた。
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