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キキーッ!
と、交差点で音が響く。
「危ない! 」
神代は、俺を突き飛ばす。……車の進行方向へ。
チクショウ、こんなところで、終わってたまるか! せめて、少しだけでも! と、俺は隠し持っていたナイフ――ギリギリ銃刀法に触れないサイズだ――を奴に向けて投げ……
「嘘……だろ……? 」
れなかった。
奴は、突然現れた魔方陣に飲み込まれ、消えてしまった。
俺は復讐一つ果たせずに死ぬのか……?
そんな俺の思いを踏みにじるのかの様に、無慈悲に、余りにも無慈悲に、痛みが俺を襲い、視界が赤く染まり……そして、暗く消えていった。
俺は、死んでしまった。
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