これで終わるプロローグ・もしくは転生の話を

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「もともと、地球がある世界の他にも、幾つもの世界があるのさ。その中のとある魔法世界で、起きることが決まった、ある出来事がそもそもの原因さ。 その世界では、今から約20年後に大きな戦争が起きる。そして、とある国が滅びることが決まっていたのさ。 だが、女神の一人がこれに反対した――その国は、彼女を唯一絶対の神として崇める国だったからさ。そこで彼女はどうしたか? 禁忌魔法である『勇者召喚』の術式を、その国の王に与え、今から15年後に行うように、お告げを下したのさ。 そして、勇者として呼ばれたのが、神代 正人さ。 ……君の敵だよ、如月 真斗(キサラギシント)君」 「名前……知っていたのか」 「そして何故、君は死んだのか? 本来なら、あの一週間後、君の流したスキャンダルで『神代工業』は、多額の借金を残し、倒産。積もり積もった怒りが解き放たれ、神代 正人は、暴動に巻き込まれ、死亡。君は、その後、それまでの不幸の分、幸せな人生を送ることができるはずだったのさ。 しかし、女神が勇者召喚を行わせたために、神代は召喚され、運命は外れ、君はその余波に巻き込まれ、死んでしまったのさ」 余りにも無慈悲な、現実だった。あれだけ人を苦しめ、なおまだ苦しめるだと? 俺は、何もできないのか? 奴を、奴を止めることすらできないのか?
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