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「…ごめん、俺、いつの間にか寝てた」
女の子の部屋に泊まった気恥ずかしさと訳の分からない罪悪感から、俺は彼女から目をそらしながら謝った。
彼女は全く気にしてないのか、いつもと変わらない調子で家事を行っている。
「奏くんが謝ることじゃないよ。昨日無理に引き留めたのはあたしのほうだし」
頭がぼんやりとして働かない。
そんな俺の目の前に、突如朝飯が出現した。
困惑した俺に、彼女はいつもの笑顔を浮かべて、言ったんだ。
「昨日のお詫び。あたし料理下手だけど、よかったら食べてってよ」
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