非日常が、日常へ。

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その頃佐伯には好きなヤツがいた。 これがまた同じクラスのヤツで、彼女とも仲が良かった。 そいつの名前は神崎志保といって、俺たち男の中でも可愛いと評判の、モデルみたいな女の子だった。 「神崎のどこに惚れたんだよ?」 何気なくそう尋ねたことがある。 「ん?んなの決まってんだろ。あいつ彼女にしたら自慢できんじゃん」 俺は妙に納得した。そもそも佐伯と神崎が喋ってるところを目撃したこともなかったし、メールしてるって知らなければ、この2人に接点があるなんて思いもしなかっただろう。
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