非日常が、日常へ。

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その出来事をきっかけに、俺はちょくちょく彼女の部屋に泊まりに行くようになっていた。 夕方過ぎにプリンなどお土産を持って部屋に行くと、いつも夕飯が用意してあって、学校のこととか芸能人とかテレビとか、日常のくだらないことを言い合いながら、一緒に食べる。 それから俺がもってきたゲームを一緒にすることもあるし、近くのビデオ屋に行って、一昔前まで話題になってたDVDを借りて見ることもあるし、提出日の迫ったレポートを助け合いながらやることもあった。 その内俺は眠くなって、彼女の話を聞きながら、いつも先に寝てしまう。 朝起きたら俺に掛布団がかけられてて、朝飯の準備中だったり、もう出来てて冷めてたりするけど、一緒に食べて、それから彼女の部屋を後にする。
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