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アイレは、今日もデートに履いていく靴に振り回されていた。
自分がボーイッシュなため、自分がどうやったらかわいく見せられるかで玄関で格闘中。
「ミレイ!!ねえ!!あんたのブーツ借りてくよ!!」
高校二年生の長女・アイレが言う。
「えーまたー?」
「ママあ アイレに可愛いブーツ買って上げてよ~」
ミレイが頬をふくらませて言う。
「アイレにミレイのブーツは似合わないよ。新しいのだったら買ってあげるわよ。
パパ!そろそろ起きなさいよ~」
「アイレ!!門限までに帰るんだよ!」
パパがムクッとベッドから起き上がる。
「んー!わかってる!!じゃ、行ってくるよ!」
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