導く声

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白壁永(しらかべ ひさし)は新宿で、まあまあ有名なコンテンツ会社でデザイナーをしている。 大学を卒業し、1度正社員として大手の商社に就職したが、会社になじめず、今はこの会社で派遣社員として働いている。  「白壁、お前は本当に覚えが悪いな」プロジェクトエンジニアの安箱がいつものように通りすがりに、白壁を罵倒していく。 こんな感じで、朝がはじまり、夜は終電という日々である。 「仕事の内容はすごく気に入っているが・・・」と白壁が高層階よりスーッと降りる 「俺は誰なんだ? お前は誰だ?」とエレベーターの鏡に映った自分に話しかけてる。 すると、「ガタッ」とエレベーターが止まり、脱出口から白い光が白壁を包んだ。 その光は「New Identity!」と言う音を発し、白壁に電気が走り、白壁は不整脈の発作が起きたように床に倒れ込んだ。
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