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今日開催される学内対抗戦のことを考えていると、あっという間に一日の授業が終了してしまった。
午後の授業が終わり、学内対抗戦の為に俺とレンは闘技場の控え室へ向かっている。
途中まではノアとセツナとルキウスと一緒だったが、闘技場内に入るところで別れた。今はレンと2人きりだ。
「……やっぱ、緊張するな」
俺がそう言うと、レンは、
「そうだね。でも、絶対に負けられない戦いだ。気を引き締めていこう」
「ああ。もちろんだ」
控え室に入ると、すでに先輩2人は先に来ていた。
ミラもシエルも専用の戦闘衣に着替えており、その両肩と腰にセンサーを見に付けている。センサーの大きさは手のひらサイズで、やはり近づかないと攻撃を当てるのは難しそうだ。
「やっほー。みんながんばろうぜー!」
「2人ともやるわよ。この試合、絶対に負けられないんだから……っ」
「だからといって堅くなるなよーシエル」
「ふふ、わかってますよミラさん。いつも通りにやります」
先輩2人もやる気はばっちりのようだ。コンディションも悪くない。
「じゃあ、2人ともこれに着替えてね。本番はこれ着て試合するからさ」
そう言ってミラは俺とレンにセンサー付きの戦闘衣を手渡してきた。1つは普通の男性用だが、もう1つは明らかに大きさが女性用だった。
レンはその女性用をしぶしぶといった感じで受け取った。まあ、いきなりで合うサイズの男性用はないだろうから、レンもしょうがないと思っているんだろう。
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