第二章、vsチームネメシス

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「大丈夫か?」 「あ、ああ。問題ないよ。室内がちょっと暑くて、クラっときたみたいだ。少し休めば大丈夫」 「それならいいんだが……」 レンの言うとおり更衣室はやや熱気が充満している。それが原因なら少し心配だが、本人が大丈夫だと言っているし、ここはレンを信じるしかない。 レンを後ろに、俺は再び着替える作業に戻った。 最後にセンサーを所定の位置に巻き付け、着替えは終了。 「着替え終わったから俺は行くけど……」 1人着替えを終わらせ、更衣室から出る前にもう一度レンに話しかけた。 「うん。ボクもすぐに着替えるから」 「わかった。外で待ってるよ」 更衣室から出ると、熱気が消え心地いい温度に戻った。 もうすぐ夏だし、この良い感じの気温は今だけしか味わえない。後2週間くらいしたら本格的に暑くなってくるだろうからな。 「最終確認!」 「了解です」 ミラとシエルは最終の打ち合わせ中なのか机に今日のステージの地図を広げてなにやら話している。 「シエルはロアを守るんだよ。攻めは私とレンでするからさ。最低でも10点はゲットしてくるぜ!」 「わかってますよ。でも、無理はしないでくださいね。ミラさんに何かあったらアタシ……」 「だーいじょうぶだって! 私は負けない! だから心配すんなー」 「……はい。ミラさんを信じてアタシは後方支援に専念します!」 「おう! 頼んだ!」 ミラが笑うと、シエルもつられるようにして微笑んだ。 ホント、仲の良い先輩達だ。
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