第二章、vsチームネメシス

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「最後の打ち合わせだな。俺も混ぜてくれよ」 俺はそう言いながら2人の輪に入った。 ガラス張りの向こうにそびえる森を見ながら、今回のステージが複雑だという事を再確認する。 地図にはあまり詳しく書かれていなかった高低差もここからならある程度分かる。といっても、こちら側からは控え室に面した部分しか見れないんだが。 「ロアはちゃんと逃げろよー。まあシエルがいるから余裕だと思うけどさ。フラッグ取られたら負けだから自陣は頼むぜー」 「もちろんだ。絶対に死守するさ。ミラも頑張ってくれよ」 「モチだっての! ズバズバ点数もぎ取ってやんよー!」 「はは、頼もしいな」 そう言ってから控え室からも見える自陣を確認する。3メートル四方を白い線で囲まれており、その中央にフラッグが立てられている。敵にあれを取られたらゲーム終了。俺の役割も責任重大だ。 「そういえばレンは?」 シエルが訊いてきた。 「もう少ししたら来るんじゃないか?」 俺がそう言った直後、更衣室の扉が開いた。
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