第二章、vsチームネメシス

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「――ミラさん」 シエルはインカムに手を当て……どうやらミラと連絡を取り合っているみたいだ。 「こちらは異常なしです。そちらは大丈夫ですか? ……はい。あ、全然いけます! ……あ、はい! 任せてください!」 通話が終わったのか、インカムから手を離したシエルがこちらにやって来た。 「あっちも異常なし。ミラさんとレンはステージ中央の開けたエリアの前に陣取ってるらしいけど、向こう側から敵が来る気配はないって。もしかしたら迂回してくる相手に気付けないかもしれないから、そっちも警戒を怠るなだってさ」 「了解だ。こっちはこっちで、今はやれることをやろう」 「ええ」 ―――――――●――――――― 【ミラSIDE】 「敵、きませんなー」 私は木の陰に隠れながら敵側の様子を窺う。 後ろにはしゃがんだ状態のレン。息をひそめて常時臨戦態勢だ。 「予想では敵のペアが見え隠れしている頃なんだけどなぁ」 「確かに、少し行動が遅いね。ボクらは4人しかいないし、強気で攻めてきてもおかしくはないんだけど」 レンは難しい顔でなにやら考え中だ。 私は策とかそういうのは苦手だから、ここは他のみんなに任せよう。私は戦闘で活躍すればいい。
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