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「少し前進してみてもいいかもしれない」
「え、でも作戦じゃここで待機だよね?」
「少し先まで行って様子を見てくるだけさ。ボク1人で行くから、ミラはここで待っててよ」
「1人じゃ危険じゃない? 私も一緒に行くよ!」
レン1人じゃ危険だろうしね。それに、このまま何もしないというのもダメな気がするし。敵の位置情報くらいは掴んでおきたい。
「よし、なら少しだけ前進しようか」
「おー!」
レンと一緒に少し前進。開けたエリアには入らないように気をつけながら迂回して進む。
少し進んでも、敵の姿はない。林が続くだけだ。
地面には人が通った形跡もない。ネメシスは一体何をしているんだろう。
「――!? ミラ、ストップ!」
「え!?」
――パシュン。
どこからか狙撃された……? でも一体どこから?
「一旦下がろう!」
「う、うん!」
来た道を急ぎ戻る。
まさかいきなり狙撃されるとは思っていなかった。
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