第二章、vsチームネメシス

17/40
前へ
/317ページ
次へ
「ミラさんとレン、分断されたみたいね……」 「ああ。このままだと逆にこちらが各個撃破される。最悪の展開だな……」 まさか、こちらに気づかれずに進入してきていたとは。恐らく2人が潜入し、ミラとレンを分断させ、その後仲間と合流して叩くつもりだろう。 ということは、敵は自陣に守りを置いていないことになる。 「――こっちの作戦が読まれていた、ってわけか」 誘い込むつもりが逆に誘い込まれた。 だが、それならば……。 「こっちが4人だから、攻めてこないことを見越して自陣の守りはゼロってワケね……。どうする、ロア?」 「ミラとレンがやられたら俺達は終わりだ。ここは自陣を捨ててでも助太刀に行くしかない」 「そうね。わかったわ」 「そうと決まれば……」 俺の勘が正しければミラとレンは逆方向に誘導されたはずだ。なら―― 「俺は東に行く! シエルは西から頼む!」 「了解!」 俺とシエルは別れて2人の助太刀に向かった。 俺は東、シエルは西だ。これには理由がある。東から中央の開けたエリアを迂回して進む方が敵陣へ近いのだ。ステージの地図は頭の中に入っている。近道もしっかりと記憶してきた。 「そっちがその気なら、こっちも攻めさせてもらう!」 自陣付近のエリアには結界も施してある。やばくなったらシエルに連絡して時間を稼いでもらおう。
/317ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1616人が本棚に入れています
本棚に追加