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「父さんの話し?」
あまりに以外な言葉にリーンはそのまま聞き返す。
父はリーンが幼い頃に亡くなった、としか聞いていなかったから…
母はあまりその事を話したくないらしく、リーンもそんな母から無理に話しを聞くのは気が引けたので多くは聞かなかった。
だが
リーンも父の存在には興味があった。
「教えてよ、父さんの事」
リーンがそう言うと母は席から立ち上がり、普段あまり使っていない棚から一着の古い小さめの鎧を取り出し、テーブルの上に置いた。
それは鉄製で胸部までの大きさの軽鎧だった。
(あれ?この模様って確か…)
鎧の右胸には特徴のある大きな赤い星のペイント…
1年前にリーンを助けたハンターの肩にあったのと同じモノだ。
「この鎧は?」
「父さんの昔使ってた物だってさ」
(昔使っていた鎧…)
「ハンターだったんだとさ」
「え!」
それが偶然だったのか
それとも運命だったのか
リーンと父はハンターという道で今、再び繋がる。
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