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「そうですか、そんな事が…」
リーンを真っ直ぐに見つめ、真剣に話しを聞いていたレイカは何かを閃いたかの様に両手をポンと叩いた。
「そうだ!以前のサンドイッチのお礼といっては何ですが、よかったらリクをご一緒しませんか?」
突然のレイカの提案にリーンは少し戸惑ってしまう。
「えっでもいいの?僕、今日ライセンス証貰ったばかりだよ?」
「はい!私もそろそろ誰かと組んでみたいと思っていたんです。何よりーー」
レイカはリーンのオレンジ色の瞳に自身が映るくらいに近付いて、その純粋な思いをぶつけた。
「私は貴方と一緒に闘いたい」
リーンはそのあまりに真っ直ぐな想いに「うん」と応えるのがやっとだった。
何故かリーンが妙に緊張している事をレイカが不審に思うと、お互いの顔がかなり近い事に気がついた。
慌ててレイカは飛び退く様にベンチから立ち上がると、物凄い勢いで釈明する。
「あ、いえ!違いますよ!?さっき言ったのはそういうことでは無くって、いえ!ご一緒したいのは本当なんですけどそういう意味では無くってですね!?」
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