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「はい、このバッジは講習を受ける方全員に付けて貰っています。見やすい所に付けておいて下さいね」
受付嬢が丁寧に答えてくれると、言われた通りにリーンは鎧の首元にバッジを付けた。
「それとリーンさんのお金をこちらに全額お預け下さい」
「えっ!全額!?」
リーンは昨日コインを盗まれた事を想い出し、反射的にポーチを守る様に手で覆う。
警戒をしているリーンを見て受付嬢が頭を下げる。
「急に言われても驚かれますよね。説明不足でしたね、すみませんでした」
受付嬢の申し訳なさそうな顔を見て、リーンも慌てて謝罪する。
「いや、こちらこそすみません!なんか露骨に警戒してしまって」
お互いに謝罪を終えると、直ぐに受付嬢が仕事の顔に戻っていた。
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