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ふとリーンの頭にある疑問が浮かぶ。
「全額預けたら宿代はどうすれば?」
「それならご心配なく、先程渡したバッジを見せればフリックロット内の宿と食事の代金は全て協会が負担します」
その後に続く言葉はリーンにしか聞こえないように耳元で囁く。
(だから高級なお店で贅沢した方がお得よ)
言い終わると悪戯っぽく笑ってリーンを見つめた。
急に見つめられたリーンは照れた顔を見られまいと急に背を向けて歩き出す。
「そっそれじゃあまた来ますね」
「それでは、またのお越しを」
受付嬢が別れ際に声を掛けると、リーンは協会を後にした。
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