14667人が本棚に入れています
本棚に追加
チリーンーー
扉を開けると鈴の音が店内に響き、直ぐに店の奥から大きな鍋を抱えた美しい女性が姿を現わす。
「はいはい、いらっしゃいませー。お食事ですか?ご宿泊ですか?」
声をかけてきたおかみさんがリーンの首元のバッジに気付くと、鍋をカウンターに置いて宿帳を取り出した。
「まぁっハンターの見習いさんですね。お代は結構ですので宿帳に名前だけ書いてくださいな」
ググゥー…
言われた通りに宿帳に名前を書き込んでいるとリーンの腹が悲鳴をあげる。
名前を書き終わり恥ずかしそうにリーンが顔を挙げると、おかみさんは優しく微笑んでいた。
「あらあら、お部屋の前にごはんにしましょうか」
おかみさんが「こちらへ」と言って奥の食堂に案内してくれた。
最初のコメントを投稿しよう!