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「……ん……ぎん」
銀の助「誰だっ;…俺の名を呼ぶのはっ…」
椿「起きろってんだろ!!銀の助!!」
キィンッ…と耳元で叫ばれはっと目を覚ます。
銀の助「…椿お嬢…」
ガバッと布団を剥がされ目が醒める
椿「あんた使用人なのに何時まで寝てんのさ!今日はお茶の会があるっていったじゃない!…って大丈夫…あんた汗びっしょりじゃない…」
手拭いを取り出し銀の助の額の汗を拭う
銀の助「いや…夢見が悪かっただけでさぁ…」
ふうっと呼吸を整える
椿「銀、口開けなさい。」
銀の助「へえ?」
言われた通り口を開けるところんっと音を立て口に何かを放りこまれる。
椿「甘いでしょ。金平糖って言うのよ、…少しは落ち着いたでしょ?」クスクスと悪戯っぽく微笑み銀の隣に座る
銀の助「…お嬢…ありがとうごぜえます…」その甘さにふっと笑顔になる
椿「別に…っ///;ほら!さっさと用意しなさい!月見茶会楽しみ!」ニコニコと微笑み部屋を出て行く
…仲秋の名月…
出来れば行きたくない…満月をみたら俺は…
“椿を散らす鬼になってしまうから…”
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