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数ヶ月前までは制服を着て朝早くから電車に揺られて通学してたのに。
服装にも髪型にも、もう規則なんてものはなくて。
長い黒髪を揺らすのは二宮ひな。
身長は160cmほどで、少し高め。
メイクはナチュラルにほぼスッピン。けれど、吸い込まれそうなほど大きな黒い瞳だから、寧ろ濃いメイクなんて必要ないのかもしれない。
「ヒナ、今日バイトは?」
ヒナの隣を歩くのが小日向唯。
マロンブラウンの髪を綺麗に巻いて、その肌は陶磁器のように白い。
綺麗と言うよりも可愛いという形容詞が似合う彼女はヒナより少し身長は低い。
けれどその可愛らしさにすれ違う男子が振り返ることもしばしば。
そんな二人は高校のときからの親友で、いまだに『親友』とも言える関係。
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