変わらない日常

10/12
23679人が本棚に入れています
本棚に追加
/922ページ
唯の彼氏ジャンルは範囲が広い。 ヒナが知ってるだけでも自称ミュージシャンからモデルやショップの店員、そして今回は商社の会社員で両手の指では足りないほど。しかも、何故かその期間は3ヶ月限定だったり。 「……大人の社会人がイイって言ってたくせに」 「そんな昔の台詞、忘れたわ」 「だってね、仕事なら諦めるけど、デートを断る理由が『飲みに行くから』よ? しかも土日は接待だのゴルフだの! 本当にサラリーマンは……」 唯の愚痴は授業が始まっても終わらない。 「えっと、唯、授業は……?」 「あら、これはレンアイ経験の乏しいヒナへのレンアイ講座よ?」 なんて言われて、ヒナは項垂れた。
/922ページ

最初のコメントを投稿しよう!