壊れゆく日常

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突然の声に身体をビクつかせたものの、その声は聞き覚えのあるもので。 だからこそ、ひなは首をかしげそのまま灯りをつけた。 「お父さん、びっくりした。なに?」 何で照明をつけちゃ駄目なの? そう聞きたかったのに、 「早く鍵をかけてっ!」 彼がこんなに声を荒げるなんて珍しくて、驚いて何も出来ないヒナに父親は駆け寄ってきた。 それから震える手でドアを閉めようとして……。
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