壊れゆく日常

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その足音は真っ直ぐにヒナのほうに。そして、 「ひぃっ!!」 父親の小さな悲鳴。 震える手では鍵をかけることは叶わず、次の瞬間、 「きゃあ!」 「うわっ!」 勢いよく開くドアにヒナは下駄箱へ、父親は冷蔵庫へ打ち付けられた。 一瞬遠のく意識。それでも見上げれば街灯を背にして玄関には男の姿が二人。 「いるんじゃねぇかっ! 居留守使いやがって!!」
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