壊れゆく日常

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「ごめんな……、ヒナ」 そんな声に顔を上げれば、父親が一緒に片づけながら頭を下げて。 それから、ゆっくりと、このいきさつを話し始めた。 長年通っていたスナックのママに頼まれて、保証人になったこと。 最初は500万しか借金は無かったということ。 借金の取立てが会社にまでやってきて、会社はクビになったこと。 どれも初めて聞かされることばかりで、けれどさっき起こった出来事で妙に納得出来たり……。
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