夏の思い出~プロローグ~

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ヒロ君に初めて会ったのは去年の夏。 あたしがまだ幼稚園の年長だったとき。 いつから大森のおばあちゃんのところに遊びに来てたのかは知らない。 夏休みの間だけ、ヒロ君はやってくる。 少し長めの髪は漆黒、その奥の瞳は琥珀色。 「よし、今日は川行くか!」 そう言って笑うヒロ君の顔には、右の頬にだけえくぼが出来る。
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