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「――ナ、ヒナッ、起きろよ」
名前を呼ばれて、小さく身体を揺すぶられて。
「きゃっ!」
目を開けると、ヒロキの顔がすぐ目の前にあった。
驚き左右を見渡して、ここが彼の車の中だとやっと認識。
さっきまで話してて、それから、
「あ、あたしっ――」
寝てしまった事実にやっと気づく。
昨日は一睡も出来なかったのに……。
すぐ傍で落とされるため息にヒナはまた視線をヒロキに。
その顔は呆れ顔で。
「お前ね、どんだけ無用心なわけ? 襲われても文句言えねぇだろ、それ」
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