23680人が本棚に入れています
本棚に追加
/922ページ
「お客様? こちらへ」
店員の声に「は、はい!」と我に帰って彼を探せば、2mほど先を歩いてて。
ヒナの声にヒロキは振り返りクスリと笑った。
「何やってんの? 来いよ」
「う、うん」
ヒナはもつれそうになる足で彼に駆け寄って、小さく息を付いた。
店員がイスを下げるから遠慮しながらそこに座ると、メニューを渡し一礼して下がっていく。
こんな扱いに慣れて無いから、居心地は最高に悪くて。
「ね、ねぇ、ヒロ君」
「ん?」
「いつもこんなトコ来てるの?」
最初のコメントを投稿しよう!