夏はもうすぐ

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会話もなぜだか小声だったりするから、 「なんで、小声なんだよ?」 ヒロキはクスクス笑って。 その対応にヒナは不貞腐れるように唇を尖らせた。 「だって……」 そぐわない。 彼のほうはこの店の中にすっかり馴染んで見えるけど、どう考えても場違いなほど高級な店内にため息だってつきたくなる。 そんな中で渡されたメニューを眺めてみたけれど。
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