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そのレストランにはテラスがあって、そこでも食事ができる。
外に出ると、遠くに一筋の光を揺らす灯台、それを目印に海を横ぎる大型タンカーが見えた。
まだ完全に夜の帳(とばり)は降りずほんのり明るい。
見える星も片手で足りるほど。
「ここ、知り合いに教えてもらったの。いつもこんなトコこねぇよ」
それは彼女?
なんて。
それが分かったところでどうしようもないから、ヒナは「そっか」と答えるだけ。
恭しくウエイターがオレンジジュースと炭酸水をテーブルに置いていく。
それから、次々と運ばれてくる料理たち。
オードブルからメイン、どれも見た目も素晴らしく味はさらに素晴らしい。
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