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｢はぁぁぁ～…｣
深いため息を吐いて、重い足取りで家への帰路に着く。
あいにく今日は始業式だったので背景は夕焼けではなく、お日様は真上にある状態。
｢はぁ…｣
それでも、俺のため息は止まらない。
それだけ落ち込む出来事であることは言うまでもない。
ちなみに、
俺のスポーツ推薦で受かる“はず”だった高校は紅葉(ｺｳﾖｳ)高校。
偏差値６５の、将来有望な人達が集う高校なのだ。
そこからオファーが来た時はかなり嬉しいかった。
両親も飛んで喜んだ。
…
上の説明から、ここまで落ち込むのは分かってもらえるだろうか？
高校のパンフレットを見て、夢にも出てきた高校生活が本当に夢になってしまったのだから。
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