序章

2/7
前へ
/28ページ
次へ
思うに運命とは、必然性をもった偶然の積み重ねであると考えている。 あの時なになにをしたから、今こうしてホニャララなんだ。とか あの時気まぐれにちょっとだけ回り道をしたからこんな発見をした。とか 古の人が空から落ちてきた隕石に触れたら不思議な物が見えるようになった。とか その隕石から作った矢のせいで、全ての歯車が動き出した。とか……… そういう原因になるものはそこら中に転がっているものだ。 そして、その偶然に打ち勝つことが出来るか。その偶然を自分が作った必然で塗りつぶせるか。 人間の強さ、とはそういうものだと思う。 そしてそれを無意識のうちにやってのけるようなヤツが、一番強いのだろう。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加