序章

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ゆっくりと家路に付いていると、タクシーが通りかかった。ちょうどいい。 空いてるみたいだし送ってもらおう。 「おーい、タクシ………」 そこまで言って違和感に気付いた。 タクシーの車………の後ろから、妙な車が走って来るのだ。 けっこうなスピードだ。このままでは大事故になってしまう。 だというのにその車にタクシーの運転手は気付いていないようだ。 「おい、危ないぞ!止まれ!おい!」 運転手は不思議な顔をして、目の前に止まった。違う。わからないのか?後ろから来てるのが。 そして、その妙な車がタクシーに追突せんというとき。 その妙な車は タクシーを『食った』のだ。
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