第3話

9/21
146人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
そんなことを思いながら夜月の腕の中にいると不意にゾクリと寒気がした。 …………えっ、な、何…? 『ちょっと月ちゃん………それ、聞き捨てならいんだけど…』 『何で夜月ばっかりなんだよ…』 『なんか面白くない……』 『僕の目の前でそんなことをするとは……いい度胸ですね…月?』 えっ……? えぇ?! な、何か分かんないけどみんなが怒ってる?! 「えっ、ちょ………何でみんな怒ってるの…?」 わ、私何かした?! 夜月がどうとか言ってるけど……。 『月ちゃんの馬鹿っ、僕が居るのに浮気だなんて…』 「いやいや、意味分かんないから」 『月の馬鹿……』 「な、何よみんなして…!」 『本当のことだろ』 「何ですって!?失礼な…!」 『煩いですよ月、とっとと黙って早く夜月から離れて下さい』 「っ?!は、はい!」 怖い、流衣怖い! 笑顔なのに目が笑ってないし背後に般若が見えたんですけど…!? 『チッ……………』 「あ、あれー?夜月、今舌打ちしなかった?」 『………して、ない』 その間が何だか怪しすぎる……と言うかしたよね? あれ舌打ちだよね? 「な、何か疲れた………」 『もう月ちゃん!話はまだ終わってないよ!』 『そうだそうだ、何で夜月贔屓するんだよー!』 「へっ…?」  
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!