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「奥様・・・・・。」
あれから二週間。
生死の狭間をさまよっていたドラゴンの母。
シルビィ・K・龍王が死んだ。
なぜ死んだかと言うと。
龍人の王族は子供を普通に産めない身体で、自分の寿命を死神との契約で渡す代わりに。子供を産み落とすことが出来るのである。
一回の儀式で取られる寿命はだいたい500年。
龍人族の平均寿命が1500歳なので三回目でちょうど寿命が終わる頃なのである。
「坊っちゃま、国王はご乱心です。この国は長くは持たないでしょう・・・・、しかし!坊っちゃま!彼方は心を強く持って生きてください!三人の戦いで生き残る術を身につけてくだされ。と言っても。まだ0歳の子供にこんなこと言っても無駄であったか。」
と、言い残し。母を火葬しセバスチャンは僕を連れて葬儀場を出た。
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