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おはようございます。けたたましい目覚まし時計の音の所為で起床しました。
今の時刻は、デジタル時計では朝の7時24分と表示されています。
突然ですが、この作品主人公に選ばれた大谷 五衛門(オオヤ ゴエモン)です。
刀を振り回してそうな名前ですが、僕はそんな事しません。銃刀法違反で捕まります。
そして、更に言えば僕の父さんは日本人で母さんはアメリカ人です。母さんが忍者とか大好きというベタな人で、忍者のように立派に育ってほしいからこのような名前をつけたんだとか。
こっちに言わせてもらえれば、良い迷惑ですよね。
さて、台本通りに僕の自己紹介を終えた訳ですが、これから一体どうしましょう。
一応、僕は高校三年生という受験真っ只中なのですが、将来やりたい事なんてないですし
このままズルズルと生きてフリーターかニートにでもなって、果てていくのが今の理想です。
そんな事を両親に話したら、父さんは机に突っ伏して泣き始め、母さんからはフライパンで殴られそうになりました。
父は母より弱し。あれ? 何か違う気が
述べた通り、僕には将来の夢だとか希望だとかそんなくだらない事には全く興味がありません。
(興味が無い訳じゃない。持とうとしないからである)
ですから、別段学校なんたるものには行かなくて良いのです。今日はたまたま目覚まし時計のセッティングを間違っただけです。
僕は再び布団に潜り込み、瞼を閉じた。
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